そんなに暇なら本でも読みませんか?

書評、感想、おすすめ。少々偏りがありますが、わりと何でも読みます。

SPEEDBOY! 舞城王太郎

ついていけなかった。文章も物語もぶっちぎりです。疾走しているというか、奔走しているというか。はっきりいえば意味がわからない。

どう解釈すればええねん。

獣の樹でも主人公だった”成雄”が鬣生やしたまんま、足速いまんま出てきます。まぁこういうことはこの作者にありがちなことなので触れない。そう、世界軸が違うだけや。

それよりも、この作品のどの部分にメッセージがあるのか反芻してみるわけです。いや単純に読み返すだけですけど。たぶんこのへん良い言葉。

~良いも悪いも同時にある。本当と嘘も混在している。そういうふうに世界はできている。

そしてそんな世界に接している自分も、世界に騙され、説得され、感化され、影響を受け、まるで世界の双子のように複雑化する。だから自分の中にいるのは優しい自分ばっかりじゃない。自分を騙そうとする嫌な自分もいる。悪い自分もいる。~

このあたりがいわゆる「まとめ」だと思います。私見ですよ、私見。