そんなに暇なら本でも読みませんか?

書評、感想、おすすめ。少々偏りがありますが、わりと何でも読みます。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

流星ワゴン 重松清

大人向け。厚みある小説。 ~あらすじ~ 「ただいま」を言うときには、いつも抜け殻のようになっていた。 家族の笑顔と、夕食と、風呂と、ベッド。ただそれだけを求めに家に帰る毎日・・・。しかし”一雄”は、気が付けば一人きりだった。家族は完全に崩壊して…

九十九十九 舞城王太郎

コナン君「ペロっ・・・これは、ケルベロス・・・!」 とりあえず冒頭から飛ばします。アクセル全開です。これは私に限った話ではないと思いますが、あまりにも文章が面白すぎてかなりニヤニヤします。JR注意。 清涼院流水の「コズミック」も持ってるには…

月と蟹 道尾秀介

生臭い小説。 良い意味で。 ~あらすじ~ 物語の主人公”慎一”は、父”政直”の会社が倒産したことを機に、家族とともに東京にあった社宅を出され、政直の父である祖父”昭三”が住む父方の実家。鎌倉市にほど近い海辺の町で暮らすことになった。 しかし、それか…

限りなく透明に近いブルー 村上龍

腐ったパイナップル ドラッグとセックスと暴力。 このワードに尽きます。きっと、こういう生活を送る人たちはこの世の中にはたくさんいるはずです。表向きに出てこないだけ、私たちがしらないだけ。関わりがないだけ。 ただそれだけです。 逆に、この物語の…

クビシメロマンチスト 西尾維新

クビキリサイクルに続く、いーちゃん主役の続編。 すっかり書評を忘れていた一冊。 ずばり。いーちゃんが自分の指の骨をポキポキ折るところが見どころ。 あと、x/yが分からなかった方はググってください。

民間防衛 スイス政府編

KAZUYA Channel推薦 なるほど・・・塩が何グラムで・・・油が・・・ というような部分は多少割愛しても構わないと思いますが、随所随所でのまとめ部分は必読です。これはたしかに、生ぬるい現代を生きる日本人の意識に刷り込みたいですね。 "永世中立国" ス…

夜と霧 ビクトール・フランクルの言葉

――どんな時も、人生には意味がある 原作ではないのですが、たぶんこちらのほうが読みやすいでしょう。 ニーチェの名言が良いとこ取りされた「ニーチェの名言集」なんていう本とかありますけど、この本もたぶんその類かと思います。 歴史というものは必ず、ど…

日本一わかりやすい保守の本 KAZUYA

何事もとっかかりが重要です。きっかけさえあれば、人間はどんなことにでも興味をもてる生き物だと私は思うのです。 かくいう私は、一年ほど前までは全くと言っていいほど、こちらの分野に疎い人間でした。政治、経済、歴史、国際問題…etc 誰かのための、新…