九十九十九 舞城王太郎
コナン君「ペロっ・・・これは、ケルベロス・・・!」
とりあえず冒頭から飛ばします。アクセル全開です。これは私に限った話ではないと思いますが、あまりにも文章が面白すぎてかなりニヤニヤします。JR注意。
清涼院流水の「コズミック」も持ってるには持っているんですけど、この作品自体を読んだのはもう三年も四年も昔のことですから・・・これは少々もったいないことをしました。でも、コズミックから入らなくても大丈夫と言う方も多いので、あえて気にしない。
内容はなんというか、うろ覚えですが
世界線の違う、パラレルワールドで巻き起こる事件を、シンクロニシティ的発想と見立てによって上手い具合にまとめていく。そんな感じの物語です。
どこの世界線でも、同じ主人公が出てきて、それぞれが別々の生活を送っているわけなんですが。とにかく読む人によってどんな解釈でもできそうなので難しいです。
正直、こんな描写必要か?と思わせる場面もかなり多いので、人選びすぎな小説だということはハッキリと言えますね。
獣の樹とか、好き好き大好き超愛してるとかのほうが彼の作品の中では、話は分かりやすい方かと思います。