涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流
一時期ものすごい話題になりました。
そして今少し驚いたのが「ライトノベル」と打とうとすると同時に「オタ小説」と候補にあがってくるという事態。何とも悲しい気分になりますが、まぁ放っておきましょう。江戸川コナンと打てば「工藤新一」と出るような時代だもの。
一般的な家庭で育ち、平凡な少年時代を送り、普通の県立高校へと進学した、至ってノーマルな男子高校生”キョン”。しかし入学初日のクラスの挨拶で自分の真後ろの席にいた女が何の突拍子もない意味不明な自己紹介を始める。何かの聞き間違いかと思って振り返ると、そこにはえらい美人がいた。
次の日、昨日の自己紹介の真意を尋ねようと話かけるキョンだったが・・・
この何気ない会話がきっかけだった。平凡に慎ましく送る予定だった高校生活が、常識とはまるで程遠い非常識で非日常的な日々に激変していく。
SFなんですよ、これ。私はとても好きです。時間遡行とか、パラレルワールドとか。キョンのシニカルなツッコミとか笑えます。アニメーションももちろん面白いですが、どうせならその「オタ小説」で読んだほうがいいですね。四部の「涼宮ハルヒの消失」ぐらいまで読めば登場人物にも愛着が湧いて、面白さがするすると伝わってくると思います。