GOSICK 桜庭一樹
ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国(日本)から留学した少年久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女ヴィクトリカと出会う。
金髪碧眼の天才美少女と、大和魂を秘めた日本男児の端くれみたいな少年が織りなすハーモニー。これがまた絶妙である。
文学少女とか文学少年(?)は一読してみるべきですね。それとジュブナイル小説ではあるんですけど、大人も楽しめる作品だと思います。むしろ大人の方がグっとくるシーンもあるかも。
世界観の凝り方が半端じゃない。ソヴュール王国なんて実際に存在していた国ではないのだけれど、作者の手にかかれば恰もそれが本当に実在していた国なんじゃないかと思わせるぐらい歴史に自然に溶け込んでいます。
シリーズもので、私もまだ五作目までしか読んでないんですけど、これまたストーリーの構成が秀逸なんですよ。読み終わると自然と続編を手にとってしまいます。一作一作が長すぎず短すぎず、読みやすいところも評価高いですね。