風の谷のナウシカ 宮崎駿
神の産物。
よく映画がテレビで再放送されたりしてますけど、興味を持った方は一度漫画の方も読んでみることをおすすめします。
そういう私は小学生か中学生くらいの時に初めて読んで、最近また読み返したっていうわけなんですけど、やっぱ少し大人になってから読むべきですね。これは。
ナウシカの純粋さとか、たくましさとか、包容力のある優しさっていうのは本当に魅力的で人を惹きつけます。人だけじゃあない、虫にも森にも、神様っぽい何かにまで好かれて。底知れないカリスマ性があります。
主人公の魅力も然ることながら、何より注目したいのはこの世界観。
荒廃した星で生きる人間たちのそれぞれの正義とか。思想の違いから生まれる争いだとか、それによって失った自然環境だとか命だとか。掘れば掘るほど物語の核となる部分には、どうしようもなく大きな因果が潜んでいることがわかります。それを少しずつ知っていくナウシカはそれをどう受け止めて、どんな行動に変えていくのか。
ちなみに映画の制作には、エヴァンゲリオンの作者である庵野秀明さんが携わっています(若い時)巨神兵のシーンとか担当して。
類は友を呼ぶということです。天才は天才を呼ぶわけですね。