九月が永遠に続けば 沼田まほかる
少し前、いや、去年か一昨年ぐらいだったろうか。
「アミダサマ」という本が書店で大きく売り出されていた。
沼田まほかるかー・・・知らないなー・・・ということで、アミダサマではなくデビュー作を購入した。
一人息子の失踪に始まり、主人公、佐知子の周囲で次々と不幸が連鎖していく…所謂、サスペンスもの。
誰かの目線で追っていく物語、例えば一人称視点の小説なんかだと、読者が感情移入するのは語り手(主人公)である。これは語り手=主人公であるという場合に限るけど。
私は軽いジェネレーションギャップを感じた。というのも
私と佐知子(主人公)
の間で共通するものが少なすぎて。価値観や思想、思考があまりにもかけ離れている…
佐知子の思考回路や、行動パターン、物事の捉え方だとかが読んでいて苛立つ。っていうか色々と脆弱すぎるわ!
これが思春期真っ盛りの少女だったり、社会人成り立てほやほやの女性だというのならまだしも、彼女が、高校生の息子を持つ母親だというからイラッとする。張り倒したくなる。
まぁこれだけのダメ女を描き出すのも、作者の技量でしょうけど。
単純に話が面白くなかったといえばそれまでなんですけど、こればかりはね。
昼ドラを見ているような気分でした。昼ドラ見たことないけど。